白樺樹液ビールを美深町から
 中川郡美深町で特産の白樺樹液を使ったクラフトビール醸造所が来年6月にも、町中心部に開設される。8月に東京から移住した元会社員とドイツ人の男性2人が来月運営会社を設立し、築90年の赤煉瓦(れんが)倉庫を活用して醸造施設とレストランを整備する。白樺樹液を使ったビールは国内では珍しく、美深をPRする新たな施設として地元の期待も高い。
 広さ約200平方メートルの倉庫内で製造するビールは、水の代わりに地元産白樺樹液を100%使った「ホワイトバーチピルスナー」が中心で、ほかにも数種類を予定。レストランでは地元産羊肉を使った料理を提供する。8月に町内で開かれたクラフトビールのイベントで、試作したホワイトバーチピルスナーを提供しており、来場者からは「さらっとして甘く飲みやすい」と好評だった。
 美深町観光協会の小栗卓事務局長(39)も「地元の人から愛されて、町の文化を発信する拠点になってくれれば」と期待している。
 どうしんウェブより