シェルターが完成
苫前町津波発生時に海岸付近から高台への避難路となる町道苫前3丁目線の上屋付き歩道が完成し、開通式が行われた。地元園児らも参加した渡り初めで、完成を祝った。町によると、シェルター機能を有した歩道整備は道内初という。
 海岸付近の集落は通称「下町」、高台は「上町」と呼ばれる。同線は両町の住民生活に欠かせない歩道だけの町道だが、高低差35メートルと急勾配で、冬季は通行が困難だった。下町には民家のほか水産加工場もあり、津波防災の観点からも避難路の整備が求められていた。
 新たに完成した歩道は、急勾配にならないようジグザグに敷設。段差はなくスロープ状で、総延長770メートルのうち約600メートルが緑色の屋根で覆われている。風や雪を避けられ、冬でも安全に歩ける。照明は出入り口の人感センサーで自動点灯。町は「子供や高齢者、車いすの人も安心して通行できる」としている
 どうしんウェブより