ズワイの「だし」特産に
 稚内市内の漁協や農協、水産加工業などでつくる「日本最北端わっかない特産品開発プロジェクト推進委員会」は、稚内産紅ズワイガニで捨てられていた殻を活用したスープとだしの商品化を目指している。
 稚内近海の紅ズワイガニは水揚げ量が多いものの、身が缶詰などに加工され、甲羅や殻は廃棄されてきた。そこで同委員会は、甲殻類でだしをとるフランス料理のスープ(ビスク)とだし(ブイヨン)に着目し、料理研究家とともにレシピを開発した。ブイヨンは和洋中のさまざまな料理に使えるといい、八宝菜やパスタなど多様な料理を試作し、試食会で飲食関係者から意見を集めた。