コウホネ沼に試験移植で咲く

 水位低下などでスイレン科の花「ネムコウホネ」が消滅した稚内市西海岸の観光名所「コウホネ沼」で、黄色いコウホネの花が1輪咲いた。市が昨夏に試験的に移植した2株のうちの1株で、関係者は「移植への第一歩」としている。コウホネ復活に向け、市や環境省は今後、本格的な移植を検討する。
 沼は海岸浸食で海水が流入し、一昨年地下水をくみ上げるポンプが故障して花は全滅した。今年7月14日の環境省の植生調査で沼の水中につぼみの状態で生えているのが見つかった。その後、花が咲いていた時は、周囲約400メートルの沼の水面に、10センチほどの茎を立て、その頂きにある小さな黄色い花が風に揺れていた。
 どうしんウェブより