猿払川上流に産卵

 雪解け水で濁る猿払川水系の上流で、絶滅危惧種イトウの産卵が終盤を迎えている。蛇行する流れの中、体長90センチほどの雌が尾びれで川底をたたいて産卵床を作ると、一回り小さな雄が寄り添っていた。
 イトウは国内最大級の淡水魚で数が少なく、「幻の魚」とも言われる。この川では春の繁殖期を迎えると、普段過ごす下流や海から遡上する。そのためイトウの保全には、移動の妨げになる障害物の有無に気をつけなければならない。
 どうしんウェブより