日本酒「栄泉」

  利尻富士町は、ほぼ半世紀ぶりに復活した日本酒「栄泉」の出荷が始まった。製造元の「田中酒造」(小樽市)が1日、お披露目式を役場で行った。
 栄泉は島内唯一の酒蔵だった「利尻酒造」(1932年~73年)が製造していた銘柄。名水百選に選ばれた利尻富士町の湧き水「甘露泉水」を使い、人気を集めた。今回、ふるさと納税の運営業務などを支援する企業「スプレス」(札幌)が田中酒造に委託製造し、栄泉を復活させたもの。
 当時の瓶をイメージし、レトロブルーのガラス瓶に詰めている。ふるさと納税の返礼品となるだけではなく、町内の酒販店でも近く販売する。
 田中酒造の岡田栄造さんは「甘露泉水の良さを生かし、すっきりとした飲み口に仕上げた。ぜひ利尻の海産物と一緒に味わって」とPRする。田村祥三町長は「利尻に酒蔵があった時代を知る人には思い出を語りながら飲んでほしい。知らない人にもおいしく味わってもらえると思う」と期待する。
 1本(720ミリリットル詰め)2,530円。美味しいお酒を飲みたいものだ。
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