利尻昆布まんじゅう」人気
 利尻町内の土産店「思縁(しえん)」(森田宣広社長)が7月に発売した和菓子「利尻昆布まんじゅう」が人気だ。天然利尻コンブの粉末を生地に練り込んだ一品で、これまでに島内外で5千箱以上を売り上げた。天皇、皇后両陛下が8月に利尻島を訪問した際にも提供され、島の新たな土産品として広まりつつある。
 まんじゅうの生地には天然の利尻コンブを粉砕した粉末が練り込んであるほか、中の白あんに昆布茶を混ぜた。生地には少し粘り気があり、上品な味わいだ。「島の海産物を生かした和菓子をつくりたい」と、約3カ月かけて開発。同社によると、最もこだわったのは粉末コンブの配分で、甘すぎず、くどくならないよう、町民の意見を集めながら試作を重ねたという。
 7月、沓形にオープンした土産店で売り出し、8月に天皇、皇后両陛下が利尻島を訪れた際には、昼食後に提供された。その後、店舗のほか、クルーズ船が寄港した際の物販やイベントなどでも販売し、秋口から売り上げが右肩上がりに伸びているとの事。