道東イカ漁 異例の不振 
 スルメイカの道内主要漁場の一つ、道東太平洋海域で、今年はイカ釣り漁の水揚げがほとんどない異常事態となっている。漁期は終盤を迎えたが、拠点の釧路港では水揚げゼロが続く。専門家は資源の減少に加え、低い海水温が影響し、太平洋を北上する群れも少ないとみている。
 太平洋を北上する群れを追う道東沖のイカ釣り漁は例年、7月から11月まで続き、全国の漁船が集まる。釧路港では1968年に最多の4万5865トンが水揚げされたが、昨年は最少の286トンで、今年はさらに悪化。釧路市によると、同港でこのまま水揚げがなく終われば、57年に統計を取り始めて初の事態となる。
 どうしんウェブより