石北峠頂上で営業売店4月解体
 石北峠の頂上に最後まで残っていた売店が4月に解体され、ピーク時に7軒あった峠の店舗が姿を消す事になった。アイヌ民芸品や化石を扱ってきた店主の斎藤均さん(64)は、観光ブームや店の焼失といった「山あり谷あり」の激しい経営を体験。旭川紋別自動車道延伸で交通量が減り、幕を下ろした。
 景気低迷やコンビニエンスストアの普及に伴い、他業者が店をたたみ始め、10年ほど前から斎藤さんの店だけに。2007年8月には火災で全焼し、民芸品などの大半が灰になる災難に見舞われたものの、公衆トイレの管理を委託されていたことや化石などを求めるファンの声の後押しを受け、翌08年5月に新店舗で営業再開した。
 だが旭川紋別自動車道の延伸に伴い石北峠の交通量が減り、店の売り上げはピーク時の2割ほどに落ち込んだ。17年3月の遠軽瀬戸瀬インターチェンジ(IC)開通を機に、閉店。
 石北峠は学生の頃、期末試験が終わるとオートバイで気晴らしにここまで来たものだ。 しかし、石北峠は上川町の範囲で、北見市留辺蘂町の管轄だとは思わなかった。