「前例がない」はやめよう

 テレビドラマ「北の国から」放送開始40周年を記念したトークショーが、ドラマの舞台である北海道富良野市で開かれた。脚本家の倉本聰氏は「世の中は不便さをお金で解決しようとする。主人公の黒板五郎は、そうした便利な世の中に逆らった生き方をしてきた」と語った。
 ショー終了後、「東京でつくった芝居を見せる劇場ではだめだ。農作物などと同じでここで芝居をつくり中央に送り出している」と会場となった「富良野演劇工場」の名前の由来を紹介。「『前例がない』といっていたら世の中は変わらない」と地方からの発信にエールを送っていた。
 日本経済新聞より