日本初の南極点到達テーマ 50周年記念し新作出版

 関屋さんは岡山県出身。絵本作家としては探検や自然科学をテーマにした作品が多く、知床の魅力を表現した「オホーツクの海に生きる 彦市じいさんの話」で97年に産経児童出版文化賞美術賞、99年にブラティスラヴァ世界絵本原画展ビエンナーレ金のりんご賞、ベオグラード国際イラストレーション・ビエンナーレ・グランプリなどを受賞している。
 大学生だった66年に日本縦断のため稚内を訪問。2003年ごろから絵本の講演会などで稚内を訪れるようになり、以降毎年のように稚内を訪れている。今回の絵本には、別の絵本の取材でロシア・サハリン州を一緒に訪れるなど親交の深い市内の阿部勇さん(68)の自宅で制作した絵も多い。
 関屋さんは「これまでの集大成で、交流してきた稚内の人たちへのラブコールでもある絵本。今日の観測の礎を築いた人たちの熱い思いを後世に伝えたい」。阿部さんは「越冬隊の裏方を描きたかったという思いが表れていて、すばらしい」と出版を喜んでいる。
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 どうしんウェブより