お奨めの1冊
 毎年の事だが、12月に読みたくなる本がある。既に十数回読んだが、新田次郎作「八甲田山死の彷徨」。
 明治35年の1月末に青森歩兵第5聯隊の210名が八甲田山へ雪中行軍に出かけ、猛吹雪に会い199名の死者を出したという実話に基づいた小説。
 日露戦争を控えての軍のあせりで、第8師団が第31聯隊と第5聯隊に雪中行軍競争を強いた事で大惨事になった。
 現在の社会において、企業の経営者や管理職のあり方を学ぶ事が出来、参考になる1冊と思う。