自生植物ネムロコウホネ消滅

 


  稚内市西海岸の観光名所「コウホネ沼」に自生し、沼の名前の由来にもなったスイレン科の花「ネムコウホネ」が姿を消した。海岸浸食による海水の流入で年々減少していたのに加え、水位を保つための地下水をくみ上げるポンプが昨年故障したことが追い打ちをかけた。市はポンプを復旧させ、別の場所に植えてある花の移植も検討しているが、今夏の開花は絶望的だ。
 沼は利尻礼文サロベツ国立公園内にあるため、市は今後、道や環境省とも沼の保全について協議を行う。同省稚内自然保護官事務所は「海水がどの程度入っているか調べる必要がある」と指摘している。保全するためには、護岸の強化などが必要になるとみられる。 

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