直線距離で10㎞しか離れていない環境の違いで

 今冬の稚内稚内空港の気象データに違いが、直線距離で約10キロしか離れていないのに、最深積雪は稚内稚内空港を50cmほども上回っているのだ。なぜ、こんな“珍現象”が起きているのか。  暴風雪前日の同11日の最深積雪は稚内が49センチ、稚内空港が40センチと大差はないが、空港が観測を再開した同16日は稚内が84センチに対し、空港は23センチと大きく違っている。その差がほぼそのまま2月10日まで続く形だ。 稚内地方気象台に話を聞くと、観測所の周辺環境が差を生んだのではないか?との事。 稚内のデータは市街地にある稚内地方気象台で計測するが、周り一帯は建物に囲まれて強風で吹き溜まりが出来る一方、空港の滑走路近くは周辺に渡るものがなく、雪が吹き飛ばされる環境だ。