上期の観光客数前年9.9%増

 稚内市は2023年度上半期(4~9月)の観光客数が前年同期比9.9%増の37万3500人となったと発表した。5月に新型コロナウイルス感染症法上の位置付けが5類に移行し、コロナ禍前の19年同期の9割まで回復した。
 観光客数は3カ所の観光地で測定、宿泊客数は37の宿泊事業者からの聞き取りを基に市が推計した。 内訳は道内客が同6.7%増の12万200人、道外客が同11.5%増の25万3300人。コロナが5類に移行した5月は同34.6%増の6万9600人となり、旅行需要の回復が顕著だった。「マイクロツーリズム」の人気も後押しし、5月は道内客が道外客を大幅に上回った。
 観光地別に見ると、ホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」を訪れた観光客が構成比で同4.0ポイント増の12%に、宗谷丘陵も同4.5ポイント増の12.7%になった。いずれも宗谷岬の周辺で、写真映えするスポットとして注目が高まっていることが分かった。市観光交流課は「夏場のハイシーズンだけでなく、通年での観光客誘致に力を入れていきたい」としている。
 道新ウェブより