再エネの新電力会社設立

 稚内市で盛んな風力発電などの再生可能エネルギーを地元で販売するための新電力会社「北風と太陽エナジー」を地元企業や市と共同で2月に設立し、代表に就いた石塚英資氏稚内の脱炭素に貢献するとともに、風車を所有する道外企業にばかり収益が入る風力発電の構図を変え、地域経済を活性化させるのが目標だ。
 「実現したら他の自治体にも広がる可能性がある。必ず成し遂げたい」。人なつっこい笑みを浮かべながら、強い決意をにじませる。
 稚内
市出身で、曽祖父が立ち上げた同市の建設会社「石塚建設興業」の4代目社長。気候変動で自然災害が増える中「復旧工事に携わるだけでなく、再エネで持続可能な社会を」と考えるようになった。
 
青年会議所時代から地元経済界の仲間と稚内の将来について語り合うことが多く、地域のために新電力会社設立の中心となった。電力は門外漢だったが、多くの専門家に話を聞いて制度などを学んだ。