「国の借金」、ついに1000兆円突破 
 財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が2013年6月末時点で1008兆6281億円になったと発表した。ついに1000兆円を突破したのだ。
 前年同月末に比べて32兆4428億円増えた。7月1日時点の総務省の人口推計をもとに単純計算すると、国民1人当たり(生まれたばかりの赤ちゃんも含め)約792万円の借金を抱えている事になる。
 政府は2015年度までに国と地方の基礎的財政収支プライマリーバランス)の名目国内総生産(GDP)比でみた赤字を半減する目標を掲げている。
 だが消費増税を含め、仮に計画通りに財政健全化を進めても債務膨張には歯止めがかからない。国の借金がさらに膨らんだ。