デスモスチルス?
 枝幸町オホーツクミュージアムえさしは12日から18日まで歌登地区で行った太古の哺乳類 デスモスチルス (約3千万年〜1千万年前)の化石発掘調査で、デスモスチルスとみられる大型哺乳類の化石7点を見つけた。今後、岩の塊から骨の化石を取り出して分析する。
 デスモスチルスは北太平洋沿岸に生息していたカバやマナティーに似た哺乳類。日本やアメリカなどで化石が発掘されているが、発掘数が少ないため、生態や絶滅原因などがはっきりしていない。歌登地区ではこれまでに幼獣の全身骨格や歯、あばら骨などの化石約40点が見つかっている。
 調査には、デスモスチルスに詳しい茨城県つくば市産業技術総合研究所地質調査総合センターの兼子尚知主任研究員、早稲田大理工学研究所の鵜野光・招聘(しょうへい)研究員のほか、ミュージアム学芸員、町民ボランティアら延べ約80人が参加した。
 どうしんウェブより