親子2代で礼文の医師に

 以前NHKテレビで礼文島の船泊診療所医師の紹介があったが、この度、船泊出身の升田晃生(あきお)さん(34)が本年度から常勤医師として勤務している。これまで島で唯一の常勤医だった升田さんの父鉄三さん(66)が2022年春に定年を迎えるため、島に戻ることを決心した。晃生さんは「安心して暮らせる島になるよう、医療を通じて役に立てれば」と決意を語る。
 晃生さんは1998年、札幌の私立中に通うため島を離れ、旭医大に進学、外科を専攻した。2010年に卒業後、旭医大付属病院や遠軽厚生病院などに勤務したが、鉄三さんが定年で引退することを知り、島の医療を引き継ぐと決めた。今年4月に町職員として採用され、研修などを経て、8月から本格的に2人体制で診療に当たっている。