相沢百貨店福間常務取締役

 稚内市民に親しまれるスーパー「相沢食料百貨店」は今年、創業100周年を迎えた。戦後の混乱、高度成長期、高齢化・人口減、インターネット販売の普及―。それぞれの時代に合わせ、JR稚内駅前で市民生活を支えてきた。
 「東京での会社勤めを辞め、稚内に戻って実家のスーパー経営に関わり始めた2009年、店を取り巻く環境が以前とは大きく変わったと感じました。その4年前、市内に大型商業施設がオープンし、中心市街地の店は次々と閉店、シャッター通りになってしまいました。うちの店も売り上げが大幅に落ちました」と福間加奈取締役常務の話。
 スーパーなどの小売業はネット販売の普及で競争が激化している。相沢食料百貨店はどんな手を打つのか。ライフスタイルの変化に合わせ、人気総菜を冷凍して販売したり、稚内産の魚介類を自社で急速冷凍し、加工品として店頭に並べたりする計画があるという。「ライバルは他店ではなく、スマホです」という言葉が印象深かった。
 どうしんウェブより