平和祈念祭に参列

 終戦直後の1945年8月20日旧ソ連軍の侵攻を受けて樺太(サハリン)の真岡郵便局で自決した9人の女性電話交換手らを悼む「氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭」が、稚内総合文化センターで開かれた。関係者約180人が戦争で亡くなった人たちの冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
 実行委員会主催で61回目。当時10代後半~20代前半だった電話交換手たちは、旧ソ連軍の攻撃が迫る中で職務を全うし「みなさん、これが最後です。さようなら、さようなら」という言葉を残して青酸カリで自決した。
 実行委員長の工藤広稚内市長は「悲惨な歴史を風化させることなく、若い世代に平和の大切さを伝えることが犠牲者に報いる道だ」とあいさつ。参列者は黙とうや、9人の遺影が飾られた祭壇への献花で犠牲者を悼んだ。