サハリンとの交流は

 稚内市の工藤広市長は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて2022年3月から休止状態となっているサハリン事務所について、「当面は残していきたい」と述べ、来年度以降も維持する方向で検討する意向を示した。侵攻収束後に現地との交流を円滑に再開できるようにしたい考え。
 稚内市とサハリンの交流が、旧ソ連時代の1972年にネベリスク市と友好都市提携を締結して以来続いていることを強調。友好都市提携はコルサコフ市やユジノサハリンスク市とも結んでおり「せっかくここまで関係を積み上げてきたのだから、交流を続けたい」と述べた。
 事務所は02年、道内の市町村で初めて開設。近年は市職員の所長とロシア人の現地スタッフ各1人が勤務し、稚内と現地の経済や文化、人的交流を支援してきた。22年2月の侵攻後、ビザ更新で帰国していた当時の所長が渡航できなくなり休止状態となった。
 道新ウェブより