稚内学24年度最後の講座
 平成24年度後期の「稚内学」が13日、第8回「風の街稚内 気をつけましよう火の用心」と題して、郷土史家大橋幸男氏による最後の講座が稚内市立図書館で行われた。
 明治26年6月14日に南方地区アイヌの茸小屋より出火で場所、被害などは不明。その後、明治44年5月17日、山火事が発生し752戸が消失した。これが稚内大火第1回目。
 第2回目の大火は、昭和3年10月25日で681戸消失、死者2名で南西の風(ひかた)で12m/秒。その2年後の昭和5年11月1日午前0時20分出火、北北東の風(やませ)10m/秒で216戸が消失した。
 しかし、大火はこれで終わらなかった。「災害は忘れた頃にやって来る」いや、忘れないでやって来たのだ。
 中央地区で平成14年6月29日、小生が単身赴任で枝幸町から稚内へ戻って来た2年後の事。18時17分出火、全焼25棟、ほか6棟、被害額16億円、消防関係者19名の傷者。
 大火の状況を羅列したが、「火災は人災なり」と、全くその通りだ。