稚内市内の運送会社・稚内軽量運輸は、トラックに自動体外式除細動器(AED)を 載せ、要請があれば救急現場に駆け付け救命処置を行う無償の取り組みを始めた、佐々木社長は「配送で近くにいた場合、救急車より早く到着できる。AEDを積極活用し救命率を高めたい」と意気込む。
救急車の到着に5分以上かかるとされる声問、富岡方面と、恵比須、ノシャップ方面に配送する2台にAEDを積載。市民から要請があれば、事務所から現場近くのAED積載トラックに現場に向かうよう指示する。事務所にも1台用意し、市中心部や宗谷岬、沼川などの郡部にも向かう方針だ。対応が可能な時間は午前5時から午後6時まで。
稚内消防署によると、市内で消防隊員以外によるAED使用例は2009年度の3件が最後。佐々木社長は「施設に飾っておいても宝の持ち腐れ。積極的に持ち出すことが必要ではないか」と強調。伊藤洋悦稚内消防署長は「AEDの活用は歓迎。
官庁はもとより多くの企業、各団体で連携を取り、市民の緊急時対策に取り組む必要があると思う。