大型巡視船「りしり」が稚内海保に
 新造の大型巡視船「りしり」(1,500トン)が10月27日、稚内海保に配備される。同海保の新造船配備は2年ぶりで、現在所属する巡視船「れぶん」より一回り大きい。新たにヘリコプター甲板を備えるなど機能も強化されており、同海保は「宗谷海峡を守る船として、性能を十分に発揮させて海上警備に当たりたい」としている。
 定員42人のりしりは、全長96メートル、幅11・5メートル。速度は25ノット(時速46キロ)以上出る。れぶんにはなかったヘリコプター甲板を有し、ヘリコプターへの燃料補給も可能だ。同海保によると、ヘリコプターと海上で連携することで、海難事故の救出者を従来より早く搬送できるほか、活動範囲が大幅に広がるという。
 このほか、原油流出など大規模な事故が宗谷海域で発生した場合、船内に現地災害対策本部を設置できる運用司令室(OIC)を完備。また、密漁船や船舶火災に対応する遠隔放水銃、夜間でも使用可能な高性能望遠カメラといった最新鋭の機能を誇る。 どうしんウェブより