EVさくらの魅力

 ボディサイズが同クラスのガソリン車と比べると、明らかに静かで、振動が少なく、これは乗員にとっても快適である。アクセルを踏めばグーッと前へ出る。  さらに、バッテリーを床下に搭載するため、車両の重心が低くなり、コーナリングなどでは安定して走れる。つまり、全体的に走りに高級感が感じられるようになる。  サクラもこれらの特徴をしっかり備えており、軽自動車サイズだからといってその走行性能はバカにできないレベルにある。EV全体に言えることだが、いずれ近いうちにガソリン車の走りの魅力を越える日が来るかもしれない。サクラは満充電で150キロくらい走ることができる。これは、通勤や買い物など日常生活に使うのであれば必要十分な距離である。満タンで出発すれば、出先で充電することなく自宅まで帰ることができ、家に着いたら普通充電器をさしておけば、翌朝にはまた同じように乗れるというわけだ。  必要になってくるのは自宅への充電器の設置である。最近は家を建てる際に建設業者から充電設備の設置を薦められることも多いようだが、だいたい20万~40万円程度が相場と言われる。つまり、夜に自宅で充電するというライフスタイルを考えると、マンションなどの賃貸住まいではなかなかクリアするのが難しいのでは。