白い道に付いて

 稚内市が2011年、近くの牧場の作業路として使われていた未舗装の市道33キロに、地元特産のホタテを加工した後に出る貝殻トンを細かく砕いて敷き詰め、新しい観光スポットとして整備した。
 青空や草原の緑とのコントラストが「写真映えする」として、交流サイト(SNS)やテレビ番組の紹介で少しずつ評判が広がり、道外、海外からも観光客が多く訪れるようになった。最大の魅力は周りの風景。欧州の田園地帯のような美しい牧草地や、天気の良い日に海の先に望める利尻山、近くに57基が立つ風力発電雄大な風車の組み合わせは旅行者を引きつけるのだ。
 市観光交流課は「風車で環境やエネルギーについて学べて、貝殻でホタテが市の特産物であることも分かる学習の場としても売り込みたい」と話す。
 どうしんウェブより