イチゴハウスに熱供給

  下川町は来年度から、町内一の橋地区でゼネコン大手戸田建設(東京)が夏秋イチゴを栽培するビニールハウス向けに、町の地域熱供給施設の木質バイオマスボイラーから熱供給する方針を固めた。
 一の橋地区に間伐材のチップを燃やす木質バイオマスボイラー(1基550キロワット)2基整備。町障害者支援施設や公営住宅26戸、特産のシイタケ栽培施設などに温水で熱供給し、暖房や給湯に利用されている。
 下川町によると、戸田建設によるイチゴ栽培では、供給される熱は春先の育苗や初冬の収穫時期の暖房に使用される。熱供給用の温水管は隣接する障害者支援施設から延ばすという。
 同社は多角経営の一環で、20年から太陽光発電を活用した試験栽培をスタート。今年ハウス2棟で本格栽培にこぎつけた。同社は町と7月、地方創生や持続可能な地域社会の実現を目指し包括連携協定を結んでおり、ハウスの熱源にバイオマスボイラーを利用する考えを示していた。
 下川町は本年度、道の補助金を活用して温水管をハウスまで延ばす実施設計を行い、24年度に設備を導入する予定。実施設計費300万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を11日に始まる町議会12月定例会議に提出するとの事。
 道新ウェブより