玉玲村民に

 宗谷郡猿払村の水産業を支援しようと、村は15日、ホタテ貝柱(玉冷)の村民向け無料配布を始めた。物価高騰を受けて、村民の生活を支援する狙いがある。
 予算は940万円で、国の臨時交付金を活用する。猿払沖で水揚げされ、村内業者が加工した4Sサイズの玉冷1キロを1世帯に2箱送る。対象は、1月1日時点で村内に住所がある1288世帯。
 村の基幹産業の水産業は、東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う中国の日本産水産物禁輸措置に伴い、中国を主な輸出先としていたホタテの単価が下落するなど打撃を受けている。村産業課は「地元の特産品を配布することで、消費を下支えしたい」と話している。