ベトナム食品専門店が

 稚内市こまどり3丁目の自宅にグエン・ティ・ルエンさん(29)が昨年、ベトナム食品専門店を開いた。
 店の名前は「THUCPHAM VIET―WAKKANAI(トゥックファン ベトナム ワッカナイ)」と言い話題を呼んでいる。稚内技能実習生らが「故郷の食文化を味わえる」と常連客になっている。
 グエンさんが稚内に来たのは2021年。夫のダオ・チョン・ギアさん(29)がハノイ土木大を卒業後の19年に市内の土木会社へ就職した後、長女(4)を連れて来日した。
 品ぞろえは、ベトナム料理「フォー」の材料となる乾麺や冷凍の牛肉のほか、調味料、菓子など200種類以上。道外の業者から仕入れる。
 市内ではベトナム人技能実習生が増え、7月末時点で359人が住んでいる。彼らがベトナムから食品を輸入すると送料が高く「気軽に買えない」という話を聞き、開業を決意。車庫を改装して、昨年11月に開いた。
道新ニュースより