企業の役員報酬1億円超え
 上場企業の役員で「1億円プレーヤー」が増えている。2017年3月期に1億円以上の役員報酬(賞与などを含む)を受け取ったのは457人と、前の期より43人増え過去最多だった。上場企業の前期決算(金融などを除く)は減収ながら、2ケタ増益を確保する好調ぶりで、業績に連動した報酬を手にする役員が多い。
 東京商工リサーチが30日、各社の有価証券報告書を基に集計した。報酬1億円以上の役員がいる企業数も221社と過去最多だった。会社別に見ると、三菱電機(22人)が最も多く、伊藤忠商事(11人)ファナック(10人)などが続いた。前の期に3人だったソニーも10人に増えた。
 ソフトバンクは前期に最終的なもうけを示す連結純利益が初めて1兆円を突破。ニケシュ・アローラ元副社長の報酬は退職金を含め103億4600万円だった。国内の上場企業の報酬で100億円を超えた例はなく、米エクスペディアのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)と並んで世界最高水準とみられる。
 日本経済新聞より