拓銀破綻から20年
 1997年11月17日の北海道拓殖銀行経営破綻から20年がたった。97年11月は日本の金融史上に残る「悪夢の月」で、3日に三洋証券、17日に拓銀が破綻。24日に山一証券が自主廃業した。拓銀都市銀行の破綻としては戦後初で、慌てた政府は銀行の破綻を予防する為、公的資金を投入する制度を整え、金融危機の火消しに動いた。97年の金融危機は、今日まで続く長期デフレの引金となったほか、金融機関の再編を加速させた。あの97年という年が日本経済の分岐点、ターニングポイントになったのは間違いない。
 当時拓銀が破綻するとは微塵にも思っていなかったのだが。