クマ泳いで利尻島に?
 宗谷管内利尻富士町鬼脇の沼浦海岸で30日午後、ヒグマのものとみられる足跡が見つかった。利尻島内にヒグマは生息しておらず、稚内署や町は、クマが海を泳いで島に渡り、島内にとどまっている可能性があるとみて警戒を続けている。
 稚内署によると、足跡が見つかったのは、民家から約500メートル離れた海岸の砂地。30日午後1時20分ごろ、釣りをしていた町内の50代男性が足跡に気付き、鴛泊駐在所に届け出た。足跡は六つ確認され、いずれも大きさは長さ約25センチ、幅約20センチ。町は雄の成獣とみている。
 1912年(明治45年)、海を渡ってきたヒグマが利尻島に上陸し、住民らが駆除した記録が残っているが、今回の出来事で歴史の一部に変化があるかも。(利尻島礼文島には熊、ヘビ、キツネ、シカは一匹、一頭もいないのだ)