サロベツ原野のタンチョウ

 宗谷管内豊富町サロベツ原野で生まれたタンチョウが今冬、425キロ南下し十勝管内浦幌町で越冬していることが豊富町釧路市NPO法人による共同調査で分かった。道内のタンチョウは「渡り」をしない留鳥として知られるが、この個体は昨冬にも豊富町から釧路管内鶴居村まで飛来していた。タンチョウの8割は釧路管内の給餌場周辺に集中し飽和状態となっていることから、専門家は「生息地の分散化が進み、元々備えていた渡りの習性を取り戻しつつあるのでは」と注視している。
 どうしんウェブより
写真は2020年9月豊富町で撮影