ブルーバード53年の歴史に幕
日産自動車の小型大衆車 「ブルーバード」が1959年の誕生以来、「セドリック」や「グロリア」と並んで、日産を代表する車名。7年ぶりとなる今回の全面改良で、伝統の看板を下ろした。
ブルーバードの後継車、新型の「シルフィ」は従来モデルより全幅を65ミリ広げ「5ナンバー」から「3ナンバー」サイズに格上げした。これにより室内空間が拡大、内装もより上質なものになっており、セダンを乗り継いできた中高年層の囲い込みを狙うねらい。
1960年代から1970年代にかけ、コロナとブルーバードが繰り広げた熾烈な販売競争は「BC戦争」といわれ、愛好者間での通称は「ブル」。
発売当時の名称は「ダットサン・ブルーバード」でダットサン系の本格的な量産型乗用車としては最初の前輪独立懸架採用車となり、在来ダットサンの固定軸に比べて格段に乗り心地や操縦性を改善した。
フレームレスのセミモノコックボディと低床式ラダーフレームとを組合せて軽量化と強度確保を図り主要部品の多くはダットサントラックとの共用で、十分な信頼性を備えていた。
初代 310型系(1959年 - 1963年)
2代目 410型系(1963年 - 1967年)
3代目 510型系(1967年 - 1972年)
4代目 610型系(1971年 - 1976年)
5代目 810型系(1976年 - 1979年)
6代目 910型系(1979年 - 1983年)
7代目 U11型系(1983年 - 1987年)
8代目 U12型系(1987年 - 1991年)
9代目 U13型系(1991年 - 1995年)
10代目 U14型系(1996年 - 2001年)
歴代ブルーバード
*3代目の510型系は・・・第18回東サファリラリー総合優勝車(石原裕次郎主演の「栄光への5000キロ」