アオサギが魚を求めて

 冬が間近に迫ったサロベツ原野の水辺で、大型の野鳥アオサギが本州方面への渡りを前にして、体力を付けようと必死に魚を求めて活動している。
 アオサギは、体長が1メートル近く、日本に生息するサギ科の中で最大級。日本を代表する自然写真家でサロベツを拠点に活動する富士元寿彦さんによると「サロベツでは春から秋にかけて、天塩川河岸などで営巣し、ウグイやヤツメウナギなどを食べる」という。
 日一日と秋風が冷たさを増すサロベツ原野。アオサギは沼や天塩川で懸命に餌となる魚を探している。夕焼けを受けると目は金色に輝き出し、すごみに満ちている。
 富士元さんによると、アオサギは来月上旬までに南下を始め、本州方面で越冬するとの事。