酒粕に高い抗肥満作用や血糖値改善作用

 帯広畜産大産学連携センターの宮下和夫特任教授が、清酒の酒かすに多く含まれる「スフィンゴイド塩基」という化学物質に、高い抗肥満作用や血糖値改善作用があることを実験で突き止めた。今年夏以降に国際科学誌で発表する。酒かすを利用した健康食品開発などへの応用が期待されるという。
 同塩基は脂の一種で、保湿作用がある脂質成分「セラミド」の構成要素として知られる。セラミドは化粧品などにも配合され、研究が進んでいる。帯畜大の別の研究チームによって、同塩基が酒かすに多く含まれることまでは特定されていたが、具体的な効用は分かっていなかった。
 どうしんウェブより