棒ダラ作りが本格化

 夏場の気温が低く、強い風が吹く稚内は棒ダラの最適地。海沿いの干し場には、稚内や小樽など道内各地で水揚げされたマダラがぎっしり並び、浜風に揺れている。マダラの腹部をV字形に割き、高さ約5メートルのやぐらに手際良く引っかけて干す。2~3週間ほど寒風にさらし、うまみを凝縮させる。屋内外で乾燥を繰り返し、秋に出荷する。
 干したタラをハンマーで叩いて柔らかくし一杯のつまみにすると、お酒がいつもより捗るのだ。