秀峰利尻富士

 島の中央に利尻山(1721m)は国立公園の象徴になり日本百名山の一つで、富士山に似た形から「利尻富士」とも呼ばれ、石屋製菓の菓子「白い恋人」のパッケージにも描かれている。20万年前からの火山活動で噴出物が積み重なって形成され、山頂に近づくにつれ荒々しさを増す。
 見る場所によって表情を変えるのも魅力で、島南部からは急峻な頂を、北部からは均整の取れた稜線を望む。観光名所の姫沼やオタトマリ沼では、水面に美しく映る「逆さ利尻富士」を楽しむ人も多い。登山道の傍らにはリシリヒナゲシやボタンキンバイなど島固有の植物が咲き誇り、眼下に海の広がる唯一無二の景色は登山者の憧れでもある。
 道新ニュースより