礼文島は通常山の上でしか見られない高山植物が、冷涼な気候や強風で育まれ、海抜0メートルから見られる貴重な場所。5～7月にはレブンアツモリソウ、レブンキンバイソウなどの固有種を含む約300種のかれんな花々が、そこかしこに自生している。
高山植物は大陸と地続きだった氷河期の生き残りと考えられ、島南西部の「桃岩」周辺の群落は国の天然記念物に指定された。
魅力は花だけではない。大部分に連なるなだらかな緑の丘には七つのトレッキングコースが整備され、全国から多くの観光客が訪れる。西側に広がる断崖絶壁と海の雄大な景色を眺めた人からは「異国のよう」とため息が漏れる。
道新ニュースより
