公的年金5兆2000億円の赤字
 公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、ことし4月から6月の運用実績が、イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めた事で、世界的な株安となったなどの影響で、5兆2000億円余りの赤字になったと発表した。
GPIFは運用の収益性を高める為、一昨年10月に積立金の運用方針を見直し、国内株式と外国株式の割合を、それぞれ「12%」から「25%」に引き上げたが、それ以降の運用実績の累積も、今回初めて赤字になった。
 短期的な運用評価損によるもので、年金給付には影響しないと言っているが、我々年金需給者にとって5兆円超えの損失は驚きを隠せない。